新劇場版 序・破の公開時、TV版のアダムがアダムスとして4体出てきた描写を見てもさほどの違和感は感じなかった。
何故なら序のラストや破の所々でループを匂わせる場面が出ていたので、「これは実は各作品毎にアダムが滅んでなくてループしてるから、新劇は4回目の世界って事なのかな?」くらいに捉えていたからだ。
つまりこの時点ではアダムの複数形でアダムスだと考えていたのであるが、それが一変するのがQの公開時だ。
Qの序盤から「アダムスの器」等の存在が明らかになり、「おや?これはちょっとアダムの存在自体の位置づけがちょっと違うんじゃないか?」という雰囲気が出始める。

ではここで「アダムス」についての私の考察結果を述べさせてもらう。
「アダムス」とは「アダムの複数形」ではなく、「アダムス」という固有名詞の使途であり、その存在は極めて人に近い生命体で、アダムスの器とはアダムスにとってのエヴァに近い存在の乗り物?を有しているというが私の結論だ。
劇中でアダムスは6人いたと推測される。
セカンドインパクトを起こしたのが6人中4人で、その内の3人はセカンドインパクトにて死亡。生き残った(蘇った)アダムスがカヲルであろう。
そして死亡した3人の内、1人がアスカ(オリジナル)であると推測している。
残り2人のアダムスはマリとユイであろう。
では何故そのような考察結果になったのか説明していく。

まずアダムスが6人である根拠だが、シン・エヴァンゲリヲンのラストでゲンドウがゴルゴダオブジェクトで語ったセリフからアダムスが6人いたと推測している。
ゴルゴダオブジェクトでゲンドウが語ったのは以下の内容である。

・ゴルゴダオブジェクトがいつからあったのか、誰が作ったのかは謎である
・ゴルゴダオブジェクトにはアダムスと6本の槍があった
・そこにユイがいた

である。
ゲンドウからはアダムスが何人いたのかは言及されていないが、槍が6本あったというのであれば、その所有者も6人であると考えるのが普通だろう。
そしてユイがアダムスであると考える根拠は、ゲンドウが「アダムスと6本の槍”と”ユイがいた」ではなく「アダムスと槍が6本、そしてユイもここにいた」と語った点だ。
つまりゲンドウはアダムスとユイを別の存在としては語っていないのだ。表現としてはどちらとも取れる表現ではあるが、この後の考察も含めて考えるとユイ=アダムスと考えるのが自然に思えてくる。
この後の考察というのは新劇におけるエヴァの素体についてだ。

<新劇のエヴァの素体>
TV版のセカンドインパクトでも触れたが、TV版のエヴァの素体はアダムのコピーである。では新劇のエヴァの素体は何であるのか?
零号機・初号機の素体はTV版と同じリリスだろう。ガフの部屋の事を考えればそうでなくてはならない。
では弐号機以降の素体は?アダムが存在せず、存在しているのがアダムスという事であれば、恐らく素体はアダムスの器のコピーだろう。
そして弐号機以降の存在というとエヴァシリーズは2つに分けられる。エヴァ〇号機のシリーズとMark〇と呼ばれるシリーズだ。
これは例外を除いてナンバリングが被らない。つまりMark〇もエヴァなのでナンバリングは共通なのだ。
新劇に登場したエヴァは以下の通りだ。

エヴァ零号機(パイロット:レイ)
エヴァ初号機(パイロット:シンジ)
エヴァ弐号機(パイロット:アスカ、その後マリ)
エヴァ参号機(パイロット:アスカ)
エヴァ四号機/Mark4(パイロット:不明だがダミープラグか?)
エヴァ伍号機(仮設)(パイロット:マリ)
エヴァMark6(パイロット:カヲル、その後ダミープラグか?)
エヴァMark7(パイロット:不明だがダミープラグ or アヤナミシリーズ)
エヴァ八号機(パイロット:マリ)
エヴァMark9(パイロット:アヤナミシリーズ(俗称クロナミ))
エヴァMark10(パイロット:不明だがダミープラグ or アヤナミシリーズ)
エヴァMark11(パイロット:不明だがダミープラグ or アヤナミシリーズ)
エヴァMark12(パイロット:不明だがダミープラグ or アヤナミシリーズ)
エヴァ13号機(パイロット:シンジ&カヲル、その後ゲンドウ)

ナンバリングの例外となるのが四号機/Mark4の存在だ。
この存在が実に厄介で、エヴァの素体に関する考察をやりにくくさせている。色々な方向性を考えても常にこの存在がハードルとなる。
私なりに行き着いた結論としては「四号機は元々実験用の機体であり、劇中の役割は常に変わっていない」という結論だ。
新劇の中でも四号機は初登場が「実験中に事故で蒸発」という登場だが、これは違和感がある。何故ならQでMark4が登場するからだ。
つまり四号機の実験は成功していた。ただ、副次的な効果として大爆発を起こしただけだ。
行われていた実験とはエヴァのMark化であろう。エヴァのMark化とは本来エヴァの素体はアダムスの器のコピーから造られている。それを素体をアダムスの器そのものに入れ替える事を指すのではないかと考えている。

ここで注目してほしいのはMarkシリーズの数である。Mark4を除いたMarkシリーズの数は全部で6体。
私の考察ではアダムスも6人、つまりアダムスの器も6体だ。
そしてシン・エヴァで出てきたMark7の存在だ。Mark7は無数に存在し、まるで弾丸のような扱いだったが、これをぶっつけで作ったとは考えにくい。
エヴァを作るにもプロトタイプ・テストタイプと段階を踏み、〇号機シリーズからMarkシリーズへと段階を踏んでいるのに、これだけ特異な機体をぶっつけで造るだろうか?
そう考えるとMark7のテストタイプ、そもそもMarkシリーズのテストタイプとして使われたのが四号機であったと考えるのが妥当ではないだろうか。
順番としてはアダムスの器をコピーではなく、分裂又はクローン化によってオリジナルを増やす。増やしたアダムスの器を使って四号機のMark化実験。
そしてMark化に成功したMark4でMark7建造の為のエヴァとしての増殖実験。結果として生まれたのが4-A、4-B、4-C(Qの冒頭に出てきたWILLEを襲った機体、通称「ネーメジスタイプ」)で、
そこからシンに出てきた44A(フォーツーエー)、44B(フォーツービー)、4444C(フォーフォーシー)へと繋がっているのではないかという事だ。
ちなみに44A、44B、4444Cの”4″の数は素体となっているMark4の機体数を表している。つまり、44A、44BはMark4が2体、4444CはMark4が4体使われているという事だ。

何が言いたいかというと、Markシリーズというのは素体にアダムスの器そのものを使用したエヴァタイプを呼び、〇号機シリーズはアダムスの器のコピーを素体としたエヴァタイプを指すのではないかという事だ。
この考えの根拠はQでマリがMark9を見た時のセリフにある。Mark9を見たマリは「こいつアダムスの器か!?」と叫んでいる。

ちなみにMark10~12の3体はNHGシリーズの主機として取り込まれていたので、その姿は八号機に取り込まれる際にちょっと姿を現しただけである。

<エヴァパイロットの条件>
新劇でのパイロットの条件とはアダムスもしくはその血縁者である事ではないでしょうか。
エヴァ自体がアダムスの器のコピー、もしくは器そのものから造られているとした場合、それを動かせるのはアダムス、もしくはそれに近しい者でなければならないというのは納得がいきます。
それ故にTV版ではシンジの通う学校がパイロット候補生を集めた施設であったのに対して、新劇ではその描写がありません。
トウジが三号機パイロットにならなかった理由もそこではないでしょうか。

By Michy